怒り

いつの間にか9月も終わろうとしているのをAirpods越しに聴こえてくる虫の鳴き声により初めて知ることになった。断腸の思いでもう少し高価なワイヤレスイヤホンを買おうとしていたら店員さんに「ノイズキャンセラーで周りの音が聴こえなくなって危ないからやめたほうがいいですよ」と言われ選んだ代物を好んで使っている。営業成績よりも客の事を考えてくれていた店員さんには愛を感じながら、しっかりとAirpodsの値下げ交渉を試みた。

 

そんな秋の夜長にAmazonPrimeVideoで「怒り」を観賞した。俳優の演技に驚嘆し、プロバガンダの含まれる内容に落胆し、メッセージ性の無さに息をついた。演技力で成り立っていたなあ。人を信じられないことを悪のように捉えるなよと声を大にして言いたい。犯人は只のサイコパスだ。レイプや殺人は少なからず人の関心を引くだろうけれど、それで良いのだろうか。犯人が「怒」の文字を残すのも不可解だった。おまえは何にも怒りを抱いてなどないよ。