価値観とアクエリアス

やっぱり、文章の上達にはある程度の慣れが必要なのだろうな、と思う。

 

わたしはやる事なす事三日坊主であるという自己認識を持っているけれど、ものを書くということについては比較的好きかもしれない、ので、もしかするとこのブログも続くかも。あくまでも可能性だね。

 

文章の上達云々については友達のブログを見ていて思った。インターネットを介して知り合った、会ったことのない友達だ。インターネットが普及した今、交流の幅の広がりで世界が見違えるように変わったのだなあとまるで流行りについていけなくなったオジサンのような事を思う。

 

彼女との総通話時間は、もしかすると学校で出来た友達とのそれよりも長いのかもしれない。密度においては遥かに上回っていると断言出来る。頭が良くて、お酒が大好きな友達だ。

 

そんな友達が最近、ずっと秘密にしていた自分のブログの記事を読ませてくれた。可愛らしい文章だった。1つの記事のみだったので、彼女には内緒でブログを検索して他のエントリも読んだ。閲覧数でバレた。面白いね。

 

私に送ってきていた記事はブログを設立してから比較的最初の方に書かれたもので、最新のものなんて別の体を成していた。彼女は勉強熱心だからきっと有名なブログなんかを読んで研究したんだろう。書けば書くほど読み物として面白くなっていてにこにこした。

 

私はそのブログについての言及を控えたけれど、彼女は自分の中にうっすらとある、彼女の中では劣るような、一般の人が受け入れる、というか安心できるような部分を意識的に濃縮させていたようだった。彼女は私には超えられないような肩書きを持っていて、それを背負うことによってプラスの作用は勿論あるのだろうけどマイナスの作用もあるのだろうなと少し思った。戦略的にブログを書いている事は賢いよなあとも思うし本当にこんな事がしたいのかなあなんて思ったりもした。そしてそのブログに触れることが、私がブログを始めてみようかなと思うきっかけになった。

 

その人とかなり前から鳥貴族に行こうと言っているが、なかなか具体的な日取りが決まらない。インターネットで知り合ったという点に怖気付いてしまっているのだろうか。そんなことは無いのだろうな。きっと私が彼女に少しでも抱いてしまっているであろう幻想が壊れるのが怖いのだ。そして逆も然り、というかこちらの方が要因として大きいのだと思う。インターネットの普及、悩ましいね。

 

色々な価値観に触れるのは本当に楽しい。

以前付き合っていた彼もブログを運営していた。その時は何が楽しいのか分からなかったけれど確かに彼の書く記事は面白かったし、たくさんの人に見られていた。生み出すことは喜びなのだろうな。現に今、誰に見られるとも分からない文章をつらつらと書いているけれど、意外にも楽しい。

 

その彼とこの間電話をした。しばらく話してから「じゃあ私コンビニに行く用事があるから」と告げると、「えっ、強盗でもしに行くの。」と尋ねられ笑ってしまった。彼の唐突な冗談が好きだった。

「カラーボールに気をつけてね」と言われながらコンビニへと向かった。

 

半年間触り続けた参考書や私の住所に届いた合格通知などの入ったバッグを宅急便で送ってもらうことにした。後はお母さんが「至急必要なの」と訴える洗顔フォーム。想像以上に重くて、受験後半に筋トレをサボっていたことを悔やんだ。夜も更けて来たところだったが、セブンイレブンで気の良い店員さんが対応してくれて笑顔になった。しかし、所持金が足りなかった。完全に重量を舐めていたなあと恥ずかしくなりながらその旨を伝えると重いのでお店で受け取っておくので明日お金だけ持ってきて貰えれば大丈夫です。と言われて世界の優しさに感謝して、アクエリアスを取ってきた。それにレジ前の小さな正方形のチョコを添えて、お会計を済ませ、外に出る。もう夜は2時を過ぎていた。その日は何も食べていなかったので、アクエリアスを流し込むと胃に直接届いて、何だか不思議な気持ちだった。頬にあたる冷気で冬を測る。

 

本当に取り留めのない文章になってしまった。